エアーストレート®︎(ノーアイロン弱酸性縮毛矯正)の講習より。
今年も梅雨入り直前。くせ毛でお悩みの方は毎年恒例のうねりや広がり、パサつきが気になる季節です。皆さま、お早目の対策をお勧めいたします。
毛質とくせ毛の特徴
細くて強いうねりのモデル様。毎日のアイロンの熱による切れ毛が目立ちます。毛先は完全に硬化しています。このアイロンのダメージはご自宅で毎日使っているアイロンの熱のダメージです。
縮毛矯正歴はないのですが、アイロンの熱によるダメージと、くせ毛もある部分なので、毛先は柔らかくする施術を実行しながらも、くせ毛を伸ばす施術を実行させていただきました。
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毛量調整により、毛先の毛量も薄いので毛先はどうしてもふわついてしまうのと同時に切れ毛が目立つ。そんな毛先の状態。
縮毛矯正の履歴の部分ですと、くせは残っていないので、ダメージの状態にもよりますが、トリートメント系での施術が選択肢に入ります。しかし今回はどうしても毛先もくせ毛もあり、毛量も少ない上にハイトーン、ハイライト、そしてアイロンの熱ダメージという条件が重なります。しかも強くうねるくせなので、トリートメントでは、お客様が満足頂けないという判断でした。
縮毛矯正である以上、くせ毛はしっかりと伸ばさなくはなりません。ですが、必要以上に高温があたっている状態の毛髪は出来たらいじりたくないんです。ですから少しでも良いので、皆さまには熱のあて方を工夫していただきたいなと思います。美容師の皆様はアイロンやコテを使用する時は毛先を逃がしたり。ダメージが見られる時には特に、一瞬熱を与えるイメージ。でもウチの娘もそうですが、毛先にガッツリと熱をあてているんですね。毎日。そりゃ傷みますよね。それを少しでも加減してほしいんです。カラーリングのダメージに熱のダメージを少なくする事が出来たら、仕上がりも大分良くなります。切れ毛はさすがに戻せませんし、毛先以外のくせの部分がキレイになったら、毛先は余計に目立つ場合があります。毛先は完璧には出来なければ、目立つんです。だから今回は毛先も施術。
細いながら、くせは非常に強い。毛先は熱のダメージでビビリ気味。ハレーション状態。
切れ毛と硬化が目立ちます。濡らすとクタクタってします。そしてなかなか乾かないポーラス毛。なかなか乾かないのに、乾くとバサバサの状態。
エアーストレートの薬剤はバージョンアップ。やり方も結果も変化してきました。今回の新しいアイテムがリリースされたので、今回のくせ毛を伸ばす機能と、タンパク変性の硬さを和らげ、馴染ませる事が同時進行で行えます。
柔らかさ
今回のバージョンアップでは、その柔らかさにもバージョンアップしました。もともとエアーストレートは、くせ毛をしっかりと伸ばしながら、自然さと柔らかさを追ってきました。また自然さという言葉には、根元からの自然な立ち上がり、クレパスの様な跡がつかないという事も含まれます。アイロンの場合はどうしても新しい髪が伸びてくると、以前の縮毛矯正を施術した部分と新生毛の部分に境目がついてしまいます。それが気になるという方も多いのですが、エアーストレートでは殆ど気にならないと思います。
今回の仕上がり
モデル様は非常に喜んで頂けました。今までの自分の髪の感覚では無いと思います。手に吸い付く様な感覚がたまらないのがエアーストレートの柔らかさ。
あとはなんと言っても自然なんです。よく見ると根元からの立ち上がり。これがやめられないと続けていただいています。