技術にはつきものの失敗。美容室の技術だけに限った言葉ではありません。失敗をしないとうまくはならないのは事実ですね。

失敗がなぜ起こってしまったかをしっかりと検証して理由を確定出来ないとなかなか前に進めないのが技術の進歩なのではないかなと。

防げる失敗

縮毛矯正の失敗例は数多くあります。なかなか改善出来ないケースも多々あります。

代表的な失敗は、くせ毛が伸びなかった事、ダメージをし過ぎてしまった事。良く聞く事では無いかなと。くせ毛(縮毛)が伸びなかった理由としては、軟化という作用が不足している事、熱が不足している事が大体あてはまります。

また、別の要因として、結合の種類により軟化やアイロンの熱の加減もあります。

シスチン結合のくせ毛を縮毛矯正

シスチン結合によるくせ毛は軟化をしっかりしなくてはなりません。軟化不足により、その後いくらアイロンをしっかりとあてても、くせ毛が伸びなかったという例が多いのでは無いかなと思います。

シスチン結合のくせ毛の見分け方

シスチン結合のくせ毛は、髪が濡れた時にうねりが残っている、またはうねりが強くなるくせ毛が該当します。

水素結合のくせ毛

水素結合のくせ毛は、軟化も大切ですが、熱をしっかりあてる事でくせ毛が伸びるくせ毛です。といっても軟化が不必要という訳では無く、熱に比重をかけるというニュアンスです。

水素結合のくせ毛の見分け方

髪を濡らすとくせ毛が落ち着く毛髪です。

簡単に図にまとめてみましたが、はっきりと二種類に分類できる訳ではありません。両方の要素を持っている毛髪もあります。ですがくせ毛の性質を把握する事で伸びの甘さも防ぐ事も出来ますし、余分なダメージも防ぐ事も出来ます。

縮毛矯正の失敗なんでしょうか

実は失敗ではないケースが非常に多いのです。厳密にはお客がご自宅での毎日のアイロン。私が縮毛矯正の講習においてモデル様をお迎えするのですが、ご自宅でお使いのアイロンの使い方が少々無理がある例が多いのも、大きな要因ではないかなと思います。美容師さんがコテなどの高温を伴う物を使う際はかなり気を使っております。毛先の傷んでいる部分はなるべく毛髪と接する時間を短くしています。コテやアイロンからするりと毛先が逃げていくような加減をしているんですね。

髪は限りある資源です。

お客様がご自宅の高温のアイロンで熱の加減無しで、毛先のダメージを蓄積させてしまいますと、どんなに頑張っても技術にはいる前からチリツキや、ビビリ【ハレーション】があるとそれだけで美容室での施術はマイナスからのスタートになります。コテやアイロンは、もちろん技術が伴うので、美容師さんの様には出来ないのは当然ですが、出来ましたらお客様にはチョットだけでも毛先の熱の加減をして頂きたいなと思います。意識するだけでもかなり違いますます。

今回のノンアイロン縮毛矯正エアーストレート

今回の毛髪はブリーチ毛のモデル様にお迎えさせて頂きました。髪質は非常に太くて硬い毛髪です。常にアイロンが手放せない毛髪ですね。くせは非常に強い波状毛。毛先はブリーチと縮毛矯正毛。ですから傷みはかなりのものでした。今まではは縮毛矯正はいつもうまくいかなかった様でした。

強いくせ毛なので、ブリーチ毛でありながら、アイロンの高温にさらされた毛先は非常に危険な状態に。

アイロンで今のところは毛先は少し落ち着きがあります。これをウェットにしてみると

くせが強くうねります。水分を吸うとうねりが強くなるシスチン結合の要因が強いくせ毛です。通常のアルカリ剤ですと、軟化が不十分ですと、くせ毛が伸びないでしょう。でも中間のつなぎ目から毛先がブリーチ+矯正履歴+アイロンのダメージがビビリチリ付きにつながっています。施術前の髪の状態は

イメージですが、キューティクルもめくり上がっており内部の流出も厳しく、薬剤にさらされると一瞬に厳しい状態になってしまうと考えるられます。もちろん全てがアイロンの温度によるものではありませんが、ほんの少し温度に気を使っていただくだけでも大分違いが出るのでは無いでしょうか。

縮毛矯正の薬剤反応の失敗

ダメージをあまり負っていない毛髪と相当ダメージを負っている部分が重なり合う部分は元のダメージ状態が違うので、通常の薬剤反応ですと、弱い部分が効きすぎてしまう訳です。エアーストレートは独特の薬剤反応をしめします。一気に薬剤が作用するわけでは有りませんから調整がきくわけです。

エアーストレートの仕上がり

先ほども申し上げましたが、施術前の中間から毛先のダメージ部分に薬剤の過剰反応は無いので、この様な仕上がりになります。

少し話題はずれますが、モデルは前髪の自然さをまずは気に入って頂けました。

仕上がりの質感は、モデル様は初めての感覚。エアーストレートの仕上がりは単にトリートメントを施術した様な手触りの良さという表現ではありません。感覚的に初めての経験であろうかと思います。もちろん美容室の皆さまも同様でした。

縮毛矯正の失敗はみんなで防げる

綺麗なストレートにしたいお客様の為に美容室ではありとあらゆる経験や技術をを駆使していきます。ただ、元の素材の毛髪により仕上がりは違います。アイロンの高温は髪に負担がありますので、ご自宅でもほんの少しだけでも意識をして頂きたいと思います。